3年前に伊賀市と京都府笠置町、南山城村で形成した「伊賀・山城南定住自立圏」に、隣接する奈良県山添村が加わる協定の締結式が10月8日、伊賀市役所であった。今後は山添村を含めた4市町村の定住自立圏として共生ビジョンを改めて策定する。【署名した協定書を示し握手する岡本栄伊賀市長(右)と森中利也山添村長=伊賀市四十九町で】

 山添村の加入で、正式名称を「伊賀・山城南・東大和定住自立圏」に改め、略称は江戸時代に藤堂家が山城国と大和国の一部を統治したころの呼称「城和(じょうわ)」にちなむ「伊賀城和定住自立圏」とした。

 3市町村の取り組みでは、病気やけがで救急車を呼ぶか迷っている場合などに、24時間体制で心身の電話相談に応じる「救急・健康相談ダイヤル24」を3市町村の住民が利用できるようにするなどしていた。協定書を交わした岡本栄伊賀市長は「山添村とは古くから一つの生活圏。県境を越え、活力ある地域を作っていきたい」と話し、森中利也山添村長は「村としては県立山辺高校山添分校の存続が課題。自立圏の形成で、伊賀からの通学者がもっと増えたら」と期待を示した。

 定住自立圏は、一定の都市機能がある中心市と近隣市町村が医療や経済面など相互に役割分担し、自立圏全体で住民の生活に必要な機能の確保を進めるもので、国からの財政支援がある。人口は今年4月1日現在、伊賀市が9万1682人、笠置町が1312人、南山城村が2727人、山添村が3520人で、合計9万9241人。市総合政策課などによると、3都道府県をまたぐ定住自立圏は茨城と福島、栃木の3県8自治体が形成する「八溝山周辺地域定住自立圏」に続いて全国2例目となる。