歴史講座で訪れた関西周辺のスポット約1千か所の解説や感想を15年間にわたって記している、名張市百合が丘東5番町の立野清さん(81)の著作「歴史探訪集」が、最後となる28作目を迎えた。【これまでの著作を前に第28巻を披露する立野さん=名張市百合が丘東5で】

 65歳で退職後、打ち込めるものを探していた時、三重県年金受給者協会が開いていた歴史探訪講座に出会い、受講することに。訪れた場所で聞いた学芸員の話や、現地で入手したパンフレットなどで見聞きしたことをまとめてきたが、講座が今年3月で終了した。

 特に思い入れのある場所は、「北海道」の名付け親として知られる松浦武四郎記念館(松阪市)や、津波除けの大堤防を築造し町を守った実業家・濱口梧陵の出身地・和歌山県広川町などで、さまざまなドラマが垣間見える人物のゆかりの地が印象的だったという。

 立野さんは一連の著作を通じ、「仏とは何か、墓と人間の関係性についてなど、文化的なことや、生活と歴史文化財保存の両立の難しさなども感じてもらえれば。また、索引を見て興味のある所を探して読んで頂き、新しい発見があればうれしい」と話している。

 同著作は28巻全て、名張市立図書館(同市桜ケ丘)の郷土資料室、市子どもセンター(同百合が丘西5)2階の図書資料室、百合が丘市民センター(同)で閲覧できる。

2019年9月28日付 756号3面から