9月15日に開かれた東京五輪のマラソン代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」で、上野工業(現・伊賀白鳳)高校出身の中村匠吾選手(27)=富士通=が2時間11分28秒の好記録で優勝し、東京五輪出場が内定した。【四日市市で練習に励む中村選手=2019年3月撮影、二枚とも】

上野工高出身 MGC優勝

 中村選手は小学5年生時に地元・四日市市の内部陸上少年団に入団。中学3年時には都道府県駅伝に出場した。上野工高では全国高校総体、全国高校駅伝で活躍。駒澤大学では三大大学駅伝(出雲、全日本、箱根)全てで区間賞を獲得し、ユニバーシアード大会にも出場した。

 昨年3月の「びわ湖毎日マラソン」でMGC出場権を獲得し、同9月のベルリンマラソンで2時間8分16秒の自己ベストをマーク。今年3月の東京マラソンは想定外の寒さに苦しみ記録を伸ばせなかったが、MGCでは暑さを味方につけて力を発揮し、残り3季節外れのキロからのスパートでライバルたちを振り切った。

2019年9月28日付 756号1面から

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