「第72回秋季東海地区高校野球三重県大会」の決勝が9月28日、松阪市の県営松阪球場であり、近大高専(名張市)が3投手による継投と2本の適時打で、津商(津市)を 2‐0で破り、初優勝を飾った。【優勝を決め、喜び合う近大高専・白石君(奥)、北川君(2)のバッテリー=松阪市立野町で】

 2回戦は四日市南に9‐3、3回戦ではいなべ総合に3‐2(延長13回タイブレーク)で勝利。24日の三重との準決勝は6‐5で乱打戦を制し、秋の東海大会初出場を決めていた。

 近大高専は左腕・倉本弦汰君(2年)が先発。3回に二死3塁から1番・白石晃大君(同)がつまりながらも中前へ運び、1点を先制する。野手陣も随所に好プレーを連発して倉本君を盛り立て、併殺や挟殺などで津商のチャンスの芽を摘んでいく。

【7回裏 連続安打を浴びるも無失点で切り抜けた近大高専の2番手・箕延君】

 5回からの3イニングは箕延寛人君(同)がピンチを背負いながらも無失点で切り抜けると、7回には北川創大君(同)が二塁手後方への適時打で貴重な追加点をもぎ取る。8回からは白石君が登板し、9回に走者をためられたものの、後続を打ち取った。

【表彰式を終えた近大高専の選手たち】

近大高専 001000100 2
津商 000000000 0
 (近)倉本、箕延、白石-北川
 (津)大西、尾嵜、出口-清水
 ▽二塁打 木伏(近)

 4回無失点の先発・倉本君は「(決勝での先発は)準決勝の直後に言われた。バックがしっかり守ってくれたので、全力で投げられた」と振り返り、重阪俊英監督(37)は「低めに集められ、簡単には打てないと思っていたが、(2本の適時打は)振り切ったのが良かった。無失点で勝てたことは収穫」と話した。

 優勝した近大高専と準優勝の津商、3位の三重は、10月26日から岐阜県で行われる東海大会に三重県代表として出場する。

※試合結果の詳細は、伊賀・名張の高校野球応援ブログ(http://blog.livedoor.jp/iganabari_baseball/)に掲載

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