単3充電池40本を動力として周回数を競う4輪車・2輪車のレース「Ene‐1グランプリSUZUKA」が8月に鈴鹿サーキットで行われ、近畿大学工業高等専門学校(名張市春日丘)のチームが2輪車カテゴリーの大学・高専・専門学校部門で連覇を飾った。【(左)従来の車体を改良したAチームの車体と(右)Bチームが使用した新車体=鈴鹿市で(提供写真)】

工夫重ねる

 技術者を目指す学生らが校内の「ものづくり工房」に集まり、工作機械や加工機などを使って知識・技能の習熟を目指し、ロボットやソーラーカー、国家資格取得に向けた訓練に取り組んでいる。

 市販の自転車に電池とモーターを搭載し、1周約2・25㌔のコースを走るラップタイムと、1時間走行の周回数で順位を争う「KV‐BIKEチャレンジ」には昨年初めて出場し初優勝。今年はライダーとして5年生の大塚友聖さんと東時生さん(Aチーム)が従来の車体の改良版で同部門に、それを基に製作したインホイルモーター搭載の新車体に卒業生の笠松大空さんと5年生の高井唯人さん(Bチーム)が一般部門に出場した。

ものづくり工房に集まった学生たち

 今年は加減速しやすいようスロットルの位置を前方に移し、ギア比も改善。バッテリーを持続させるため、効率的に走るコース取りやスピード調整にはピットとライダーの連携が肝心だが、担当する荒賀浩一教授によると「まだまだライダーの勘に頼っているところが大きい」という。

 2チームとも昨年と同じ8周を記録し、Aは部門9チームで1位、Bも同13チーム中5位と健闘した。進級や卒業で、メカニックも乗り手も毎年変わり、経験が伝承されにくいのが悩みだが、チーム内の雰囲気は毎年良いといい、「いかにエネルギーマネジメントをするか」という共通課題に皆で取り組んでいる。

2019年9月14日付 755号 1面から