毎年夏に米国ロサンゼルスで開かれる世界最大級のダンスコンテスト「ワールドオブダンス」で、日本のチーム「N’ism(エヌイズム)」が優勝に輝いた。11人いるメンバーの一人が、伊賀市上野池町の大学生、児玉花陽さん(19)だ。【コンテストの優勝トロフィーを手にする児玉さん(提供写真)】

「心動かせる表現者に」

 幼少のころ、近くのスタジオでダンスを習い始めた。中学生になると大阪市内のスタジオに通い、チーム「Nuzzle(ナザール)」を結成、大阪を中心に活動を始めた。数々のコンテストで賞を取るなか、上野高校へ進学後は、舞台や全国大会でも入賞するなど、活躍は続いた。

 今年3月、所属する神戸のダンススタジオからチームの一員として挑んだ日本予選で、米国行きの切符を手にした。初の世界大会を前にした4か月間のリハーサルは、身体的、精神的に過酷だったという。

 7月下旬にあった世界大会には、50都市から約80チームが参加。初の大舞台に緊張もあり、予選はぎりぎり10位で通過した。

 「残るからには優勝を」と、決勝当日に急きょ早朝練習を決めた。振り付けを変更し、ジャズダンスに独創的なテイストを加えたパフォーマンスを披露。最後の最後まで努力した結果の優勝に、国旗を持って立った表彰台では仲間と号泣したという。大会では「バブリーダンス」で一躍有名になった登美丘高校(堺市)のダンス部が準優勝に輝き、日本のチームが1、2位を独占した。

優勝を喜び合う児玉さん(後列右端)らチームのメンバー(同)

 「喜怒哀楽にとどまらず、それ以上の部分を表せるのがダンスの魅力」と児玉さん。「大会では地元の皆さんの応援に励まされた。心を動かし、影響を与えられるような表現者として頑張っていきたい」と力強く語った。

2019年8月24日付 754号 2、3面から