旧アピタ名張店(名張市下比奈知)の改装が終わり、ディスカウント店「MEGAドン・キホーテUNY名張店」が9月3日、オープンした。この日は開店前から約150人の列ができ、午前8時前のオープニングセレモニーでは店舗や地元行政関係者らが開店を祝った。【食料品売り場前でテープカットする関係者たち=名張市下比奈知で】

 前店舗を運営していたユニーは今年1月、「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(HD)(旧社名、ドン・キホーテHD )」が子会社化。東海地方中心に展開する「アピタ」や「ピアゴ」など約100店舗を2022年末までにディスカウント店に改装する計画を進めており、名張店は県内3店目の業態転換となった。

 オープンした名張店は、直営部分が1、2階の計9074平方メートル。1階は食料品など、2階はスマートフォン関連商品や化粧品、日用消耗品など、幅広い世代を意識した約10万点の品数をそろえた。

改装した店舗の外観=同

 同HD広報によると、「ドン・キホーテ」と「ユニー」の2つの業態を併せた店舗としては直営の売り場面積が過去最大級の規模で、アピタ時代の約2倍の売り上げを見込んでいるという。改装中に休業していた専門店の一部も順次、営業を再開する。

 改装した店内では、エレベータに赤目滝や香落渓など市内の観光名所、エスカレーター付近には忍者風にアレンジした同店キャラクターの装飾が施され、手裏剣コロッケなど地元を意識した商品も並んだ。

 セレモニーで同HDグループの店舗運営会社・UDリテールの寺山雅也地区責任者は「当店は豊富な品ぞろえと驚きのプライシングをテーマに作り込んだ地域密着の店。地元と連携したイベントも定期開催していきたい」とあいさつ。来賓に招かれた亀井利克市長は「若い街へと脱皮していく始まり。名張をより元気にして頂ければ」と期待を寄せた。

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