夢は見るものでなく、かなえるもの――。メイクの世界に魅せられ、生まれ育った名張から米国ニューヨークに渡り活躍するメイクアップアーティスト、村橋世名さん(24)=写真。幼いころからの思いを胸に、憧れの世界に立っている。

米国で活躍 メイクアップアーティスト

 名張市美旗町池の台出身。小学生のころ、両親が通っていた市内の美容室で目にした雑誌や耳にした会話でファッションに興味を持ち、自分なりにメイクをしたり髪を整えたりしていた。

 名張桔梗丘高校入学後もファッションへの思いを強め、卒業後は大阪市内にある専門学校のヘアメイク科に進学。1年生の時、「とりあえず」選んだというニューヨーク研修で、現地のファッションブランド「アナスイ」のショーに触れ、日本ではなかった刺激を受けた。「いずれここで仕事がしたい」という思いが膨らんだという。

 専門学校を卒業し、21歳になる直前、両親の応援を背に単身渡米する。1、2か月のホームステイを経て、現地で知り合った外国人とルームシェアを始めた。「びっくりするほどしゃべれなかった」という英語力だったため、メイクのアシスタント職に就きながら、語学学校にも通う日々。「やらなければならないことが多く、ホームシックという感情を抱くこともなく、がむしゃらに走ってきた」と当時を振り返る。

 アシスタントとして経験を重ねるうち、人脈も広がり、個人で仕事や撮影に呼ばれるようになった。メイクをしたモデルが雑誌やショーに出演するようになると、アーティスト名として「SENA MURAHASHI」の名前が雑誌などに記されるようになった。

 今年早々、イタリアのファッションブランド「プラダ」が展開する「ミュウミュウ」のキャンペーンに参加した際には、ミック・ジャガーの娘ジョージア・メイ・ジャガーのメイクを担当した。その話を両親にすると、ローリング・ストーンズ世代の父親が大喜びしていたそうだ。日本の芸能人と出会う機会も多いといい、「次の世代に残せるように発信していきたい。自分の名前が皆の胸に刻まれて、語り継がれるくらいに」と更に高みを見つめている。

2019年7月27日付752号2面から