居酒屋から飲酒運転根絶の発信を――。名張署と名張地区交通安全協会が、同市上八町の居酒屋「kuko」をハンドルキーパー運動推進モデル店に指定した。

 2006年に始まった同運動は、飲食店で飲酒する際にあらかじめ飲酒しない人「ハンドルキーパー」を決め、飲酒した人を安全に送る運動。推進のため、同署では管内の飲食店を「モデル店」に指定しており、同店が10軒目。店内の壁には「お車でお越しの方にはお酒をお出しできません」と店主の東孝子さん(67)=写真中央=が手書きしたボードが掲示されている。

 東さんが飲酒運転防止に取り組んでいるのは、2年ほど前に知人が飲酒運転で事故を起こし、検挙されたのがきっかけ。「飲酒運転は周囲の人も不幸にする。うちのお客さんからそんな人は出せない」と話す。

 同署によると、管内で飲酒運転による人身事故は一昨年に2件発生し、うち1件が死亡事故だった。昨年も人身事故が1件あった。

 今年は7月10日現在起きていないが、飲酒運転の検挙は21人で、4人が逮捕されており、根絶には至っていない。

 指定書を手渡した同協会の野中敬子会長は「お店からの発信はより効果が高い。一人でも多くの人に運動を知って頂き、飲酒運転の根絶につながれば」と期待を込めた。

2019年7月27日付752号22面から