母娘3世代で書道教室を運営する伊賀市東高倉の坂口真美さん(36)は「奇麗な字は生涯の財産。習得の大切さを伝えたい」と、初めての競書大会を企画した。同市西高倉の高倉神社で8月4日午前9時半から開催する。【子どもたちに書道を教える(左から)久美子さん、坂口さん、節子さん=伊賀市東高倉で】

 母の久美子さん(60)と祖母の節子さん(83)が自宅で約40年前に「坂口書道教室」を開設し、親子で地元・新居地区の園児から高校生を中心に指導してきた。坂口さんが加わったのは約1年半前から。久美子さんと節子さんは「真美が活気をもたらしてくれている。私たちも頑張らなきゃ」と喜び、期待を膨らませる。

 4歳から習字を始めた坂口さんは、中学で師範の資格を取得。高校時代は書道から離れ、卒業後は体育大に進学した。帰郷後は地元で別の仕事に就いていたが、友人から子どもに習字を教えてほしいと頼まれたのを機に指導を始めた。

 2歳から6歳の一男二女を育てる真美さんは「やるなら我が子をぜひ通わせたいと思える、楽しい教室にしたい」と、進級試験以外にも、うちわやカレンダー作りなどのイベントを次々に企画し、大会の開催も発案した。

 競書大会は正午まで。参加料千円で、事前申し込みが必要。作品は同神社に奉納され、1か月間展示される他、優秀作には副賞もある。

2019年7月27日付752号1面から

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