日本酒の生産に従事する女性たちが集う「蔵女性サミット」が7月21と22の両日、伊賀市内であった。東は茨城、西は山口の18都府県から30人が参加し、交流を深めた。【大田酒造の仕込み蔵を見学する参加者たち=伊賀市上之庄で】

 同サミットは「悩みを分かち合う場を作ろう」と、森喜酒造場専務の森喜るみ子さん(59)=同市千歳=が発起人となり、1999年から交流や勉強会を兼ねて会員の酒蔵を年に1回訪問。現在は全国の約50蔵元が加盟している。

 今回は同市阿保の若戎酒造など3蔵を訪問し、22日に訪れた大田酒造では仕込みや貯蔵の蔵を見学。参加者は「スペースの使い方が合理的」「細かな工夫があり、自分の酒蔵でもまねたい」などと意見を交わした。

 東京都から参加した同サミットの代表を務める田村酒造場の塚本京子さん(48)は「サミットで伊賀市を訪れるのは20年前の結成時以来。新しい会員も増えたので、訪問できて良かった」、森喜さんは「男社会のイメージが強かった結成当時の酒造業界と比べると、近年は環境が改善されてきた。酒蔵の女性たちが今後も元気に働き続けられるよう、皆で手を携えていきたい」と話した。

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