三重県では7月19日までの間、薬物乱用防止活動として「ダメ。ゼッタイ。」普及運動を実施しています。ここ数年間に、芸能人やスポーツ選手など有名人が覚醒剤やコカインなどの薬物乱用で何人も逮捕されていることは、皆さんもご存じだと思います。

 特に大麻事犯では、未成年を含む若年層を中心とした乱用が年々増加しています。三重県警察でも、昨年は薬物乱用などで年間100人超を検挙しており、その中には少年が検挙された事件も数件ありました。

 もはやテレビの中の出来事や他人事ではなくなってきており、実際に皆さんの身近でこのような事件が起きているのです。違法薬物の本当の恐ろしさは、「依存」と「耐性」にあります。「依存」とは、薬物に頼り、薬物なしではいられなくなることで、「耐性」とは、薬物にだんだん慣れてしまい、どんどん強い刺激を求めるようになってくることです。

 覚醒剤や大麻、コカインなどの違法薬物は、一度でも使ってしまうと、強い依存性のため止めることができなくなり、使用量や回数が増え続け、乱用者自身の精神や身体をむしばみ、幻覚や妄想などの症状により、殺人、放火などの凶悪事件や重大な交通事故を引き起こしたりします。

 また、薬物密売による不正な金が暴力団を始めとした犯罪組織の資金源となるなど、薬物乱用は社会の安全を脅かす重大な問題です。薬物を乱用するきっかけは、友人や先輩など身近な人からの誘いや、インターネットからの情報などで、「簡単にダイエットできる」「イライラがとれて、すっきりする」「1回くらい大丈夫、皆やっている」などの決まり文句に、その危険性を認識しないまま乱用してしまうことも多いようです。

 薬物の誘惑に負けないためには「正しい知識を持つこと」「きっぱりと断る勇気を持つこと」「自分自身でよく考え、しっかり判断すること」が大切です。

 違法薬物に関する情報や相談は名張署(0595・62・0110)、伊賀署(0595・21・0110)、警察安全相談電話「#9110」または(059・224・9110)までお願いします。

2019年7月13日付751号26面から