今年5月に愛知県で開かれた「全日本空道シニア選抜選手権大会」(全日本空道連盟主催)で、名張市つつじが丘南の会社員、中村公俊さん(35)がシニア中量級の部で優勝した。【優勝トロフィーを手にする中村さん=名張市で】

 空道は突きや蹴りだけでなく、投げ技や頭突き、関節技なども認められる打撃系の総合武道で、実戦的でありながら安全性も兼ね備えている。中村さんは空手やボクシングの経験があり、「子どもに習わせる武道がないか」と探していた時に空道と出会い、興味を持った。

 4年ほど前から、仕事後や休日に大道塾名張支部道場へ通い、師範の中西明彦支部長(58)に指導を受けてきた。「心身が鍛えられ、充実した毎日が過ごせている」そうで、中西支部長は「稽古に熱心で、打撃のセンスがある」と評価する。

 全日本大会では、日頃の稽古の成果を出すことを念頭に、「リスクを冒してでも手数を増やす」ことを意識して挑み、2回戦では昨年の優勝者にも勝つなど、自信もつけた。「試合に出続け、また優勝したい」と今後の目標を語った。

2019年6月22日付750号11面から

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