着物が好きすぎて―。「komorebiやさん」の屋号で着物をリメイクした作品を創作する名張市桔梗が丘4番町の松岡成江さん(41)=写真=は、伊賀市で開かれるイベントに出展を予定している。

「着物が好きすぎて」

 裁縫経験は無かったが、着物に触れると「わくわくした」という松岡さん。10年前、結婚を機に移った名張で和裁教室に通うようになった。「しまい込んでいるだけではもったいない着物を、気軽に着てもらうきっかけになれば」との思いを深め、5年ほど前からは着物リメイク教室にも通った。

 2、3年前からは知り合いなどから依頼されるようになり、独自に創作するようになった。染みや傷がある着物もあり、思った通りのデザインができないことも多いが、「その反面、さまざまな色や柄、素材があるので、それを生かして作るのが楽しい」と笑う。

 カラーセラピーなどを学んだ経験から色彩に関する知識も盛り込み、シンプルでありながら、幾通りもの着方ができるよう工夫しているのが特徴。これまでに500作品以上制作し、昨年からはイベントにも出展し始めた。

 今回、出展するのは7月7日(日)午前10時半から午後5時まで、伊賀市西明寺の市文化会館で開かれる「キレイアートフェスタ」。リメイクされたワンピースなど大人と子ども用の服を始め、小物、髪飾りなど約50点を出展予定。松岡さんは「日本の文化である着物と現代の融合を感じてもらえたら」と来場を呼び掛けている。

 同フェスタでは松岡さんを始めとする市内外の作家によるハンドメイド品の販売やワークショップ、飲食ブースもある。入場無料。

 フェスタの問い合わせは竹島さん(090・7315・9986)まで。

2019年6月22日付750号25面から

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