さる5月28日、神奈川県川崎市で登校中の児童らが殺傷される痛ましい事件が発生しました。子どもが被害に遭う犯罪は、子どもの心身に深い傷を残すだけでなく、地域社会にも著しい不安感を生じさせます。

 このような被害を防ぐためには、まず子ども自身が犯罪から身を守るすべを学び、日頃から実践することが大切です。そして、何よりも地域社会全体で子どもを見守る意識を持って、子どもの安全確保に取り組むことが重要です。

 警察では現在、登下校時間帯を中心に制服警察官によるパトロールや防犯ボランティアらと連携した子どもの見守り活動を強化しております。各地域でパトロールや登下校の付き添い、交差点での見守りなどを行って頂いている保護者や防犯ボランティアの皆さまにつきましては、子どもが犯罪や事故などに遭わないよう、引き続きご協力をお願いします。

 また、こうした活動がなかなかできないという方は、ぜひ「ながら見守り」をお願いします。犬の散歩やジョギング、通勤や営業で車に乗るときなどに子どもの姿を見かけましたら、少しでも構いません。「周囲に危険はないか」「不審者はいないか」と意識して頂きたいと思います。

 その際、「普段見かけない車があった」「子どもの後を付ける不審者がいた」など、少しでもおかしいと感じることがあれば、警察へ通報をお願いします。

 警察としましては、今後も地域住民や関係機関・団体などと連携し通学路などにおける子どもの安全確保対策を進めてまいりますので、ご理解ご協力をよろしくお願いします。

2019年6月22日付750号26面から

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