日本の食文化を学ぼうと、三重県を訪れているイタリア食科学大の大学院生らが6月28日、伊賀・名張両市で伊賀酒や伊賀牛の知識を深めた。【酒蔵で説明を聞く学生ら=伊賀市阿保で】

 2004年設立の同大学はイタリア北部のピエモンテ州にあり、世界各国から集まった学生が、高品質な食糧生産などについて研究している。県内訪問は過去にもあったが、伊賀地域は今回が初めて。

 参加者はイタリアや中国、インド、ブラジルなど17か国の国籍を持つ29人。23日に来日し、これまでに四日市市など県内6市町でみそやしょうゆ、豆腐などの生産現場を見学した。

 28日は、伊賀市阿保の若戎酒造で精米割合の違いによって味わいが変わる日本酒の特徴などを学び、4銘柄を試飲。参加学生の1人、米国籍のビクトリア・アンプルソさん(25)は「今までさまざまな生産者に会い、食の裏側に触れてきた。伊賀でも良い出会いを期待したい」と話していた。

 この日は他に、伊賀牛を育てている名張市東町の奥田ゴールドファームを訪問。29日は同市の赤目四十八滝に赴いた後、奈良県の曽爾村で薬草「大和当帰葉」の活用などを学ぶ予定で、7月1日に帰国する。