幅広い年齢層の61人が歌って踊る、伊賀弁も満載のミュージカル「カタッ!」が、6月1日午後6時半から、伊賀市西明寺の市文化会館さまざまホールで上演される。本番を控え、出演者らの稽古にも熱が入っている。【練習に励む出演者たち=伊賀市川合で】

伊賀弁織り交ぜ 歌って踊る

 高齢者ばかりになった伊賀を背景に、夢を追って都会に出たいかたやき屋の息子「さく」と店を継がせたい母「しのぶ」との対立をコミカルに描く物語。公募で集まった子どもたちによる「伊賀こどもミュージカル」の前身「青山こどもミュージカル」が6年前に上演。今回、脚本や指導を担当した松井由さんが同ミュージカルに携わり10年目に当たることから、「子どもたちに大人が演じているところを見てもらおう」と企画した。

 市内の高齢者約20人に出演を依頼し、小学生から80代までの男女が、世代を超え、「わっけやないわして(すばらしい)」などと伊賀弁を多用した練習に励んでいる。

 歌もダンスも初体験という川崎ちずさん(84)と平岡みど里さん(84)は「年齢を忘れ、若い人から元気をもらって仲良し家族みたいで愉快」と楽しそう。松井さんは「自分たちを育んだ伊賀への恩返しも込め、ここにしかないものを歌やダンスで残していきたい」と語った。

 チケットは前売り、当日とも2000円。

 問い合わせは同会館(0595・24・7015)まで。

2019年5月11日付747号24面から

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