若い世代に農業に関心を持ってもらうきっかけをつくろうと、伊賀地域の農業者グループ「伊賀地区農村青少年クラブ」のメンバー6人が5月23日、伊賀市森寺の上野南中学校(川端紀生校長)の2年生54人とともに、稲が成長すると「幸」の1字が浮かび上がる「田んぼアート」のために苗を植えた。【「幸」の文字となる部分に苗を植える生徒ら=伊賀市森寺で】〈YouTubeで動画を見る〉

 20代から40代の約20人が在籍する同グループでは10年ほど前から、市内の別の場所で田んぼアートに取り組み始め、2011年の同中開校後は、総合学習の一環として生徒たちと協力し、学校前にある約1500平方メートルの田で実施している。文字部分に成長が早い品種を植える方法などで、これまでに「絆」「志」「誇」などの文字に挑戦してきた。

 生徒たちはこの日午後から、5月初旬に同クラブのメンバーが「みえのゆめ」を植えた田んぼに入り、文字部分の苗を「キヌヒカリ」に植え替える作業に汗を流した。生徒たちは泥まみれになりながらも「田んぼが思ったより深かったのでびっくりした」「文字を見るのが楽しみ」などと感想を話した。

 同市石川でトマトやイチゴの栽培に取り組む同クラブ代表の北川敏匡さん(35)は「元気に田植えに取り組んでくれて良かった。子どもたちが、地元で農業をやりたい、と思ってくれるきっかけになれば」と話した。7月下旬から8月中旬には「幸」の文字が浮かび上がる見込み。