名張消防署は5月20日、名張市薦生の名張川で救助訓練を実施した。【救命浮環に向かってボートを漕ぐ署員=名張市薦生で】

 この日は署員14人が参加し、救命胴衣やヘルメットを身に着け、2班に分かれて浅瀬の横断や急流箇所での遊泳、救命ボートの操船技術習得などを実施。操船では、ボートに署員5人が乗り込み、上流から投げ入れた救命浮環に向かって流れを計算しつつこいで接近し、引き揚げる訓練をしていた。

 同署の中嶋啓之・消防救助室長は「実災害を想定し、更に訓練を重ね備えていきたい」と話した。同署は10月までの間、場所を変え定期的に水難事故を想定した訓練を実施していく。

 2018年中に市内で発生した水難事故は0件。今年に入ってからは青蓮寺ダム湖で釣りをしていた男性が乗るゴムボートの空気が抜けて沈没し、隊員に救助される事故が今月3日に発生している。

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