春の全国交通安全運動出動式が5月10日、名張市朝日町の朝日公園であり、警察や行政、交通関係団体の関係者ら約100人が参加した。期間は11日から20日までの10日間。【メッセージを掲げる園児らに見送られ、取り締まりに向かうパトカー=名張市で】

 名張署の近藤順一署長はあいさつで、8日に大津市で車が保育園児らの列に突っ込み、2人の幼い命が失われる交通死亡事故が起きたことを踏まえ、「時間と心にゆとりを持ち、もしかしたら相手が飛び出してくるかもしれないと考える『かもしか運転』を心掛けてほしい」と述べ、亀井利克市長も「胸が張り裂ける思い。こんな事故は決して起こしてはならない」と安全運転を訴えた。

 続いて、名張地区交通安全協会の野中敬子会長は「入園入学した子どもたちの行動が活発になり、就職などで運転を始めた人も油断が生じやすくなる時期。運動が一人でも多くの方の交通安全意識を高め、安全安心な地域になることを願います」と交通ボランティアを代表し、あいさつした。

 会場では、市立錦生保育所の年中と年長の園児15人が信号機をイメージした3色のポンポンを持ち、交通安全の願いを込めたダンスも披露。「ドライバーの皆さん、横断歩道は歩行者優先です。渡る人がいたら必ず止まって」と大きな声で呼び掛けた。

 名張署管内で今年発生した交通事故総件数は5月9日現在で841件(前年同期比39件減)、人身事故42件(同25件減)、死亡事故0件(同1人減)、負傷者56人(同28人減)となっている。

 伊賀市内でも県伊賀庁舎駐車場(四十九町)で出動式があり、約100人が参加。西久保陽・伊賀署長らのあいさつに続き、市老人クラブ連合会の坂下脩司事務局長が「正しい交通ルールとマナーを守り、積極的に交通事故防止に貢献することをここに宣言します」と交通安全宣言を読み上げた。【参加者に連携を求める伊賀署の西久保署長(右)=伊賀市で】

 今年発生した伊賀署管内の交通事故は5月9日現在、総件数が919件(同59件減)。人身事故40件(同9件減)、死亡事故1件(同1人減)。