アメリカンフットボールの国内トップ「Xリーグ」と、日本一を決める大会「ライスボウル」をともに3連覇している強豪「富士通フロンティアーズ」(本拠地・川崎市)で、伊賀市蓮池出身の森田恭平選手(25)=写真円内=が活躍している。社会人4年目のシーズンを迎え、「苦しい場面で頼られる選手になり、4年連続の日本一獲得に貢献したい」と躍進を誓う。【パスを受け相手陣へ攻め入る森田選手(86番)(富士通フロンティア提供、2枚とも)】

野球からアメフトへ「可能性感じた」

伊賀市出身 富士通・森田恭平選手

 高3までの11年間は野球一筋で、小、中は捕手と内野手、上野高では投手も務めた。天理大学では教員免許取得に向けて学ぶ一方、スポーツも続けたいと考えていたところ、「大学から始める人も多い」と先輩に誘われ、一念発起しアメフト部へ。高校時代に走り込みで鍛えた持ち前の走力や瞬発力を生かし、関西3部リーグで3回の優勝を経験した。

 就職活動が視界に入ってきたころから、社会人でもアメフトを続けたいと考え始める。社会人と大学生とでは技術も体格も異なるため、元々の武器だったスピードは落とさず、体を大きくすることを意識してトレーニングを続けた。大学のヘッドコーチの勧めもあって、2016年春に富士通グループへ就職・入団した。

 ポジションは、パスをキャッチして相手ゾーン目指して進み、得点につなげるワイドレシーバー(WR)。身長185㌢、体重80㌔と細身だが、走力、スピード、キャッチ力と、野球で培ってきた感覚や技術が生かせる役回りだ。「初めて見る人にもアメフトの魅力や感動を伝えやすいポジション」だといい、ロングパスをキャッチできた時の歓声や興奮は何物にも代えがたいという。

広がった世界

 チームは「仕事もアメフトも日本一」を標榜し、地域貢献活動も盛んだ。「自分にとって新たなスポーツに挑戦し、それまで想像もしていなかった世界が広がったと同時に、自分の可能性を感じることができた」と語り、地元の後輩たちに向けては「全力で取り組めば、良い結果はついてくる。好きなこと、得意なことに挑戦してほしい」とエールを送った。

 4月20日(土)からはXリーグの東日本12チームによる「パールボウルトーナメント」が控え、8月下旬にはリーグのレギュラーシーズンの幕が開く。ボールを追い求めてフィールドを疾走する背番号86の〝スピードスター〟に注目したい。

2019年4月20日付746号2面から