孫たちに木のぬくもりを―。名張市西田原の西浦忠義さん(71)が一から手造りで建てた木造の東屋は孫たちから「じいじの家」と呼ばれ、遊びの場になるなど好評だ。【完成した東屋で孫たちと過ごす西浦さん】

名張市西田原 西浦忠義さん

 定年後は自然に恵まれた環境を生かしてゆったりとした生活を満喫したいと考えていた。2年前の退職を機に、畑仕事の休憩を兼ねて、同居する孫の梨里子ちゃん(3)、佑恭ちゃん(2)姉弟が遊べる東屋の建設を思い付いた。

 場所は川のせせらぎが聞こえ、見晴らしや風通しも良い自宅横の畑の一角に設定。建築の知識はなかったため、インターネットで資料を集めて研究。昨年11月から、畑仕事の合間を見つけては一人でコツコツと始めた。

 離れを解体した際に出た廃材や残材を利用し、購入したのはボルトだけだ。地面を均等にならしてコンクリートブロックを敷き、水平に保つのが難しかったという。また、高所恐怖症の西浦さんにとって、屋根に波板を付ける作業は至難の業。「恐かったので緩めの勾配になっている」と笑う。

 作業中は「ああしよう、こうしよう」と練っているうちにいろいろ変更していく様も楽しんだ。寒い中、昼食を取るのも忘れて没頭する時もあったという。そのかいあって、今年2月末、高さ約3メートルで、約2メートル四方の東屋が完成。仕上げに防腐剤を塗り、テーブルとリクライニングチェア、ベンチも手造りで設置した。

 完成した東屋は「すごいなあ」と家族や近所の人から絶賛されたそう。周囲にはイチジク3本、栗2本を植え、今夏はスイカをたくさん作る予定だそうで、“西浦ランド”の今後の広がりが楽しみだ。

2019年4月20日付746号1面から