伊賀警察署長の西久保陽でございます。

 本年3月8日に伊賀警察署に赴任いたしました。伊賀署での勤務は2回目となりますが、改めて、歴史のある町並みと人情味あふれる伊賀の地で勤務できることに喜びを感じつつ、日々勤務しているところであります。

 せっかくの機会でありますので、伊賀署管内の治安情勢についてご説明させて頂きます。

 まず、犯罪情勢ですが、2018年中の刑法犯認知件数は479件で、前年に比べ187件(約28%)減少しました。主な要因は窃盗(なかでも車上ねらい、部品ねらいなど)が減少したことによります。また、特殊詐欺は昨年中1件発生し、被害額は500万円でありました。

 次に、交通事故については、昨年は総発生件数では前年に比べやや増加しましたが、人身事故は131件で、52件(約28%)の減少となりました。

 交通事故で亡くなられた方は3人で、前年と比較して4人の減少となりましたが、亡くなられた全ての方が歩行中の高齢者でありました。

 本年は3月末現在で刑法犯が増加している他、特殊詐欺の発生はないものの、いわゆる高齢者を狙ったアポ電が数件確認されております。

 交通事故も総発生件数が減少しているものの、2月に大型ダンプと原付バイクが衝突し、原付を運転していた男性が亡くなられた交通死亡事故が発生するなど、予断を許さない情勢にあります。

 このような情勢を踏まえ、伊賀署といたしましては、伊賀にお住まいの皆さんが安全で安心して暮らすことができるよう、署員一丸となって取り組んでいく所存でありますので、今後とも警察活動に対するご理解とご協力をお願いいたします。

2019年4月20日付746号23面から

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