古くから書物や俳句などに登場する「花垣の八重桜」の後継樹がある伊賀市予野の八重桜公園で4月29日、地域住民らが集まり観桜会が開かれた。【八重桜を眺める住民ら=伊賀市予野で】

 地元の「八重桜保存会」などによると、雌しべが2本あるカスミザクラの一品種で、原木が現在の場所に植えられたのは平安時代と伝わる。平成に入り、老朽化が進行してきたため、排水工事や土壌改良などが行われた他、樹木医の指導で接ぎ木によって後継樹が定植された。現在の木は4代目に当たるという。

 土壌改良などが奏功し、今年は例年になく多くの花が付いたことに加え、公園の拡大工事で国内で見られる他品種の桜も十数本お目見えした。この日は午前10時から約1時間、公園内の「花守庵」で抹茶や桜餅が振る舞われ、訪れた近所の女性は「公園を奇麗に整備してもらい、今年は八重桜もたくさん咲いてよかった」と話していた。