名張市教育委員会が約3年前から制作を進めていた、ふるさと学習の資料集「なばり学」の下巻が完成し、小学校14校と中学校5校の対象児童生徒に約3600冊を配った。地元行事などをまとめたDVDの映像集も出来上がり、資料集と合わせて学習に活用する。【「なばり学」資料集(右)と映像集DVD=名張市役所で】

 ふるさと学習は、子どもたちに郷土への関心を深めてもらい、将来の地域を担う人材を育てる取り組み。同市では各学年で年間約6時間(小1は約3時間)を充て、登録した地域ボランティアのゲストティーチャー約70人が資料集や映像集を利用しながら、地元の自然や歴史、産業などについて教える。

 完成した小学5年から中学3年向けの下巻はA4判カラーで、「観阿弥創座の地」「名張にも戦争があった」など24項目88ページ。1年前に発行した小学1年から4年向けの上巻より16ページ分厚く、日本史を学ぶ小学6年向けに美旗古墳群や夏見廃寺の項目を設定するなど、授業との関連性を念頭に置き編集している。

 DVDは6枚組で、東大寺への「松明調進」や、「名張川納涼花火大会」などを撮影した映像50種類以上を収録し、上下巻の資料集の各項目に合わせて編集した。秋から各校に設置されるタブレット端末から、映像集にアクセスできる体制も整えるという。