唐招提寺(奈良市)の西山明彦長老(67)が4月22日、伝統行事「うちわまき」で使う女竹の奉納を続けている名張市を訪問し、各界の著名人がうちわに揮ごうした書などで仕立てたびょうぶを貸し出した。閉庁日を除く5月17日まで、市役所2階の市長応接室に設置し、事前連絡すれば見学できる。【うちわの絵や書が並ぶびょうぶと、西山長老(右から2人目)ら=名張市役所で】

 毎年5月19日に行われる「うちわまき」は、鎌倉時代の同寺中興の祖・覚盛上人が、蚊を殺生しなかった逸話にちなみ、上人の命日に蚊を払うためのうちわを供えたことに始まる行事。今年は上人の770年忌にあたる。

 びょうぶの貸し出しは、住民有志ら約70人の団体「唐招提寺に竹を送る会」(奥西勲会長)が毎年1月にうちわの材料となる女竹を奉納していることへの返礼で、今年で4回目。同市滝之原出身の西山長老が亀井利克市長に材料不足を相談し、2011年に同会が結成、今年は4メートル近い女竹約1700本を送った。

 びょうぶは縦約1・7メートル、横約3・8メートル。細川護熙元首相や漫画家のちばてつやさんなど多くの著名人が、ハート形のうちわに手書きした絵や書、66枚が並ぶ。西山長老は上島和久教育長らに「名張との行事を通じた関係をより多くの方に知ってもらえたら」と話した。

 問い合わせは市教育委員会文化生涯学習室(0595・63・7892)へ。