伊賀市槙山の真木山神社(宮﨑忠千代宮司)で4月18日、例祭があり、約300年前から続く能楽が奉納された。【「翁」を演じる能楽師の金春穂高さん(中央)=伊賀市で】

 同神社の能楽は、宝永年間に大和国の能楽師が信楽の峠を越え伊勢参りに向かう途中、槙山の里で急な腹痛に見舞われ、同神社ののぼりを見て「腹痛を取り除いてくださるならば、必ず例祭で能を奉納させて頂きます」と祈り、治癒した礼として約束を守り、毎年奉納していると伝わる。

 拝殿で神事が始まると、境内にある茅ぶきの能舞台では奈良市在住の金春流能楽師、金春穂高さんらが神前に深々と礼をし、能の「翁」や仕舞の「高砂」などを披露。地域の住民や見物客らが幽玄の世界に見入った。

 子どもみこしも奉納され、玉滝小に通う槙山地区の児童約20人が鉢巻きに法被姿で神社周辺を威勢よく練り歩いた。