台湾と伊賀地域の陶芸家による展示会「RESPECT・台湾茶を思う陶と写真の四人展」が、名張市百合が丘東9番町の「センサート・ギャラリー」で21日(日)まで開かれる。入場無料。

 出品するのは、ともに人気作家として知られる台湾の呉偉丞(ウー・ウェイチェン)さん、施繼蕘(シー・チーヤオ)さんと、伊賀焼作家の谷本洋さん=写真右=(伊賀市三田)、陶芸家であり写真家の顔も持つ妻のあけみさん=同左。台湾での展示会などを通じて親交が生まれ、4人での展示会が実現したという。

 呉さんは元工業デザイナーらしく、シャープな形状とモノトーンの色彩が特徴。以前、日本の大学で学んだことがある施さんは、志野焼や黒織部(織部焼)などの伝統的な焼き物を研究し、自ら釉薬や陶土も手掛けて個性的な作品を創作している。そんな2人の作品に、谷本さんの伊賀焼、あけみさんの器、呉さんのアトリエを撮影した写真が加わる。

 谷本さんは「台湾で日本の陶芸家の作品は数多く紹介されているが、日本で台湾の作家の作品に触れる機会は少ない。人気作家2人の作品に触れ、台湾茶にも親しんでもらえたら」と語った。

 開催は午前11時から午後5時まで。会期中は無休。

2019年4月6日付745号6面から

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