伊賀市長田の西蓮寺(山本純裕住職)で、4月14日(日)午後2時から「二十五菩薩(ぼさつ)練供養」が営まれる。【昨年の練供養の様子(提供写真)】

 同寺によると、この行事は臨終の際に阿弥陀如来が二十五菩薩とともに現世に迎えに来て、極楽浄土に導く慈悲救済の姿を具現化したもの。一時中断していたが2007年に復活し、4年前からは境内に仮設舞台を設けて実施している。

 高さ約90センチの舞台は、境内の蔵心院から本堂まで約100メートルの長さがある。黄金色の面をかぶり、黄、赤、緑の鮮やかな衣装をまとって菩薩に扮した檀家や宗徒ら25人、その介添え役、稚児、僧侶らの行列が、雅楽の演奏とともにゆっくりと舞台上を練り歩き、雲上界から菩薩が降臨する様子を表現する。

 同寺の事務担当者は「奈良の当麻寺が有名だが、県内ではここでしか見られない珍しい行事。後世につないでいくため、多くの方にご覧頂きたい」と話した。当日は餅まきも予定している。

 問い合わせは西蓮寺(0595・21・0467)へ。

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