時は流れ、学校の歴史は終わっても「歌」は生き続ける―。戦後、人口減少による児童・生徒数の減少などで統廃合された伊賀地域の小中学校の校歌を後世に継いでいこうと、市民団体「赤まんまの会」のメンバー有志が、譜面や録音データなどの資料集めに動き始めた。【校歌の資料を持ち寄り話し合う菅生代表(左から2人目)ら=伊賀市山出で】

 同グループには、音楽教員として伊賀地域で多くの芸術家を育てた故前川圓さんを慕う50人ほどが集まる。有志数人が、昔なじみのある校歌について調べるうち、閉校・休校となった学校の校歌を演奏やCD化などで歌い継ごうという機運が高まってきた。今ある学校も含めて資料探しを始め、会全体として取り組んでいこうとしている。

 メンバーによると、学校要覧や同窓会誌など、学校関連の印刷物には歌詞が掲載されていることが多いものの、実際に録音された音源や、ピアノ伴奏に用いた譜面、パート譜など、合唱や演奏に必要な資料は少なく、広く提供を呼び掛けている。


 3月上旬時点で資料が不足しているのが、伊賀市では中学校が府中、桃青、大成、生玉、河合、丸柱、小学校が比自岐、花垣、花之木、大山田東、大山田西、名張市では長瀬、滝之原、国津の3小学校。

 菅生和光代表(76)は「学校は無くなっても卒業生や在職した教員は大勢いる。懐かしい校歌を歌おうと思った時に振り返れるよう形にしておきたい。メロディーが分かり、演奏用の譜面ができれば、地域ごとにミニコンサートも開いていきたい」と構想を話した。

 問い合わせは菅生代表(090・3930・5568)まで。資料提供はファクス(0595・23・7953)でも受け付ける。

2019年3月23日付744号1面から