伊賀市は3月7日、歴史的資源を活用した地域活性化と観光振興の推進でJR西日本と株式会社NOTE、一般社団法人ノオトと業務提携の協定を締結した。空き家再生が主な目的で、計画では城下町の古民家を改修し、2020年度に分散型ホテルやレストランの開業を目指している。【忍者衣装で協定書を手にする(左から)JR西の水田部長、岡本市長、NOTEの藤原社長=伊賀市で】

 NOTEは各地で古民家活用事業などを手掛けており、本社を置く兵庫県篠山市では2015年に城下町全体を一つのホテルに見立てた「篠山城下町ホテルNIPPONIA」をオープン。レストランやショップ、ギャラリーなどを含め27棟を再生した。JR西はグループ会社がNOTEに出資しており、主に旅行商品の開発や情報発信を中心とした観光振興を担っている。

 伊賀市の計画では第1期開発として、今年3月に閉館予定の生涯学習施設で国の登録有形文化財「栄楽館」(上野相生町)をホテルのフロント機能や客室3部屋、レストランがあるメイン棟に改修。城下町内の空き家2軒も宿泊棟(計7室)に整備する。宿泊や飲食施設などを点在させることで回遊性や町全体の魅力を高めるのが狙いで、富裕層を中心とした利用を想定しており、1泊5万円から7万円の設定を検討している。

 調印式にはノオトの理事でNOTEの藤原岳史社長とJR西創造本部の水田整部長が出席。岡本栄市長は署名後「それぞれの持つ強みを生かし、国内外からお越し頂ける伊賀市にしたい」と話した。

 市は市議会3月定例会に栄楽館の廃止条例案や2018年度一般会計補正予算で同施設の改修工事費など約8547万円を盛り込んでいる。