平成30(2018)年中の伊賀署管内の刑法犯認知件数は479件と、前年より187件減少し、平成になってから最少となりました。平成13(01)年が最多で2439件でしたので、約2割にまで減少しました。

 ただ、減少したとはいえ、皆さまの身近で犯罪は発生しています。

 まず、自動車関連の犯罪として、車上ねらいは24件(前年比25件減)、車のバッテリーなどを盗む部品ねらいは29件(同16件減)発生しています。これらの被害に遭わないために▼車から離れる時は短時間でも確実に施錠する▼かばんや財布などは車内に放置しない▼防犯カメラや照明などが設置された駐車場を利用する▼衝撃や振動に反応する警報装置などの盗難防止装置を活用する、などに心掛けてください。

 次に住宅対象犯罪として、空き巣は18件(同5件増)、忍込みは6件(同11件減)発生しています。これらの被害に遭わないために▼夜間や在宅している時でも確実に施錠する▼補助錠や防犯フィルム、センサーライトなどの防犯グッズを活用する▼家屋周辺に足場となるようなものを置かず、見通しを確保する、などに心掛けてください。

 また、特殊詐欺は1件(被害額約500万円)と前年より2件(同約230万円)減少しました。被害の届け出は1件でしたが、依然として「アポ電」といわれる予兆電話や架空請求のはがきなどは後を絶たない状況でした。

 最近では、全国的に▼「元号の改元による銀行法改正について」と題する書類▼キャッシュカード変更申込書▼返信用封筒が同封された封書が自宅に送られ、これらに金融機関や口座番号、暗証番号などを申込書に記載させた上で、キャッシュカードを郵送させるという手口の被害が発生しています。

 皆さまには、身に覚えのない郵便や電話があった際には安易に応じることなく、必ず家族や警察に相談してください。

2019年2月23日付742号26面から

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