警察庁主催の「命の大切さを学ぶ教室全国作文コンクール」で、名張高校(名張市東町)2年の松本悠介君(同市美旗町池の台西)が「警察庁長官官房審議官賞」に選ばれた。【岡﨑課長から表彰状を受け取る松本君(右)=名張市東町で】

 同コンクールは、被害者支援と犯罪抑止を目的に警察庁が主催しており、今回で8回目。県警が県内の中学・高校で開催している「命の大切さを学ぶ教室」の講演を聴いた感想を1200字程度にまとめる形式で、高校生の部では各県代表として60点を選出し、審査した。松本君の作文は三重県代表(1枠)として選出されていた。受賞した同賞は警察庁長官賞に次ぐ賞で、上位6人目の位置付け。

 2月14日に同校で表彰伝達式があり、県警本部の岡﨑浩司広聴広報課長から表彰状が手渡された。【表彰状を持つ松本君】

 松本君は2017年12月に同校1年生を対象に開催した同教室で、1997年に当時16歳の息子を亡くした鷲見三重子さんの講演を聴いた。

 間もなく他校の知人が急死する出来事があり、物心がついてから初めて身近に「死」を意識。鷲見さんの話を思い出し、「どうして生きたい人が命を落とさなければならないのか」「私はこれから何をすべきか」など考えを巡らせた。

 講演から1週間後の授業で作文を書き、「幸せを当たり前と思ってはいけない。周りの人々に感謝しながら生きていくべき」「今を精一杯生きたい」という思いを込めて感想をつづった。

 受賞に松本君は「全国6番目とは、とても驚いた。うれしい」と感想を述べ、作文中で触れた母親への感謝の言葉については、「高校を卒業する時に伝えたい」と照れながら話した。