名張市議会の柏元三議員(75)が、常任委員会の視察を許可なく欠席したため厳重注意処分を受け、名誉を傷付けられたとして、市側に50万円の賠償を命じる判決が出た裁判の上告審が2月14日あり、最高裁(池上政幸裁判長)は名古屋高裁判決中の市側の敗訴部分を破棄するとともに、柏議員の控訴を棄却する判決を下した。

 柏議員は2015年1月にあった視察を欠席し、市議会から厳重注意処分を受けた。同年8月、「処分は違法で、名誉を棄損(きそん)された」として、市に500万円の賠償を求める訴訟を起こしたが、津地裁は棄却。しかし、17年9月の名古屋高裁の控訴審では、委員会視察が公務とは認められないと判断され、市に50万円の支払いを命じる判決が出た。市議会はこの判決を不服として上告を全会一致で決めていた。

 最高裁判決を受けて、亀井利克市長は「市の主張が認められた適切な判決」とコメントを出し、川合滋議長は「各議員が議会運営のあり方を考える契機とし、より良い議会運営につなげていきたい」と話した。
 
 柏議員は「納得しがたい」としながらも、「主張が認められなかったわけではない。エネルギーを他の事に投入し、市の改革のため第2第3を考えたい」と話した。