伊賀市島ヶ原の観菩提寺正月堂で2月11日、春を呼ぶ伝統行事として知られる「修正会」(県無形民俗文化財)の「大餅会式」があり、供え物を手にした住民らが「エトォー、エトォー」の掛け声とともに練り込んだ。【鬼頭や大餅を手に正月堂へ向かう「元頭村」の講員=伊賀市島ヶ原で】〈YouTubeで動画を見る〉

 午後1時すぎ、最初に「子供節句之頭(こどもせきのと)やぶっちゃ」が地域内を練り歩いて同寺に到着し、堂内へ練り込んだ。続いて同2時40分ごろから、残る6つの講が、元頭村(えとうむら)、白黄会(はくおうえ)、西方(にしほう)、中矢方(なかやほう)、聖風講(せいふうこう)、蜜の木講(みつのきこう)の順に、勇壮な掛け声を上げながら練り込んでいった。

 各講では、シュロで編んだ「鬼頭」や円柱状の5つの「大餅」など7種の供え物(節句盛)をそれぞれ事前に準備。堂内の本尊・十一面観世音菩薩が収められた庫裏の前に並べ終えると、最後に「えーべっさんという人は」で始まる数え歌を歌い、万歳を三唱した=写真2枚目

 また、午後1時30分ごろと、全ての講の練り込みが終わった同4時ごろには、境内で「福餅まき」があった=写真3枚目

 修正会の行事は、12日午後1時から、火のついたたいまつを振りかざす「火天」と水をまく「水天」が繰り広げる結願法要「おこない」で締めくくられる。