2月18日から確定申告が始まる。年末調整が済んだ会社勤めの人でも「ふるさと納税」などの控除を受けるには申告が必要だ。そんななか、今年から、スマートフォン(スマホ)を使った申告が可能になった。【スマートフォンに対応した申告書類の作成画面】

 パソコンを使って確定申告書類を作成できる国税庁の「e‐tax(イータックス)」のシステムを応用したもの。電子申告するには、マイナンバーカードとカードの情報を読み取るカードリーダーが必要だったが、今年から始まった「ID・パスワード方式」により、その必要はなくなった。この方式を更に広めようと、「確定申告書等作成コーナー」のウェブサイトをスマホ表示に対応させた。

 この方式を利用するには、運転免許証や健康保険証などの身分証明書を持参して最寄りの税務署へ行き、電子申告用のIDとパスワードを発行してもらう。過去に電子申告をしたことがあり、利用者識別番号を持っている人も、番号を控えて税務署に行くと、ID・パスワード方式を選べる番号に更新することが可能だ。

 一度取得すれば、来年以降も使用できるので、マイナンバーカードやカードリーダーも必要なくなる。IDとパスワードを利用することで、スマホに対応した作成画面で書類を作成し、そのまま電子申告できる。スマホでの申告方法の詳細は、国税庁ホームページ(www.nta.go.jp)で確認できる。

 上野税務署(伊賀市緑ケ丘本町)の担当者は「確定申告期間が始まる前に税務署でID・パスワードを作成しておくことをお勧めしたい」と利用を呼び掛けている。

 なお、今年の確定申告は3月15日まで。伊賀地域で申告会場となるのは、名張市鴻之台1番町の名張市役所1階大会議室と、伊賀市ゆめが丘1丁目の「ゆめドームうえの」の2か所。時間は平日の午前9時から午後5時まで。混雑状況によって、早めに受付を終了する場合もある。

 問い合わせは上野税務署(0595・21・0950)へ。

2019年1月26日付24面から

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