「厄よけ観音」として知られる名張市新田の真性寺(上田通雄住職)で2月7日、11日の初午祭で参拝者へ授ける破魔矢などを準備する作業があった。【破魔矢などを袋に入れる総代たちと住職=名張市新田で】

 同寺は約350年前の創建とされ、厄よけに利益があるとして知られる馬頭観音を安置する。伝統行事の初午祭には毎年1000人以上の参拝者でにぎわい、大阪や名古屋など地元以外からも訪れるという。「どうしても真性寺のお札が欲しい」と、沖縄から訪れる人もいるそうだ。

 この日は檀家総代と上田住職ら5人が、「開運招福」と記された絵馬付きの破魔矢1000本や、お守り1000個などの袋詰め作業をした。総代長の萩森尚さん(78)は「皆さんの幸せを願って準備しました」と話した。
 
 11日の初午祭は、午前8時半から午後4時まで。上田住職と、伊賀市にある同宗派の寺の僧侶ら6人が大般若経600巻を転読し、厄よけや開運などを祈願する。当日は甘酒の振る舞いがある他、屋台も並ぶ。

 問い合わせは同寺(0595・65・5089)へ。

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