大規模災害の発生に備え、消防団と行政、地域が円滑に連携できるよう学ぶ、県消防協会伊賀支会(岩木政己支会長)の「災害対応能力向上研修」が1月27日、伊賀市四十九町の県伊賀庁舎であり、伊賀・名張両市の消防団員計約230人が参加した。【研修の様子=伊賀市四十九町で(伊賀市消防団提供)】

 この日は、三重大学大学院工学研究科の川口淳准教授が「巨大災害に備える 生きのこるための地域力」と題し、約1時間半にわたって講演。近年の台風・地震災害の実例を基に、世界的に災害の多い日本で培われてきた「自然にできた防災」が失われつつあること、想定を超える災害に対する減災対策を進めていく大切さなどについて解説した。

 また川口准教授は、大規模災害時には公助(公共的な支援)が得にくくなるため、住民それぞれや地域で助かる努力、助け合える関係づくりをしておく重要性を話し、団員らに「地理的な条件などによって、必要な備えはそれぞれの地域で異なってくるし、通り一遍の防災訓練だけではいけない。消防団員として、地域や住民を冷静に見て、一緒に考えられる機会を設け、地域づくりに参画してほしい」と呼び掛けた。