三重県と三重県警は、3月4日から伊賀市内で県内初となる信号を使わない環状交差点(ラウンドアバウト)の試行運用を実施する。場所は同市四十九町の新市役所南西にある市道交差点で、期間は6月1日までの90日間。【県内初のラウンドアバウトが試行運用される伊賀市役所本庁舎前の交差点=伊賀市四十九町】

 ラウンドアバウトは自動車や自転車の車両通行部分がドーナツ状の形で右回り(時計回り)に通行が指定。進入時は既に交差点内にいる車両が優先になる。構造の特性上、セミトレーラーは通行不可で、大型車は南北方向の直進のみ通行できる。

 県道路企画課によると、導入検討は有識者会議で進められ、試行運用の場所は津市と伊勢市の3市にある4か所の最終候補地から伊賀市の新市役所前に決まった。

 ラウンドアバウトの導入による安全対策効果は、交差点内の「中央島」を避けるために車両の速度が低下し、走行する車両の向きが同じになることから、十字交差点に比べて重大事故の発生軽減が期待されるという。

 計画している試行運用のラウンドアバウトは外径が24メートル。規制標識の他、流入部分には「ゆずれ」の路面標示などを施す。

 県警交通規制課によると、ラウンドアバウトは2014年の改正道交法で交通ルールが定められ、国内では18年12月末時点で30都府県の計81か所で導入されている。