伊賀市は1月15日、生涯学習施設で国の登録有形文化財の「栄楽館」(上野相生町)を今年3月末で閉館し、レストランを備えた宿泊施設に改修する計画を明らかにした。【閉館の方針が発表された生涯学習施設「栄楽館」の建物と庭園=伊賀市】

 市によると、栄楽館は江戸時代から続いた生薬問屋を1873(明治6)年に改造し、料理旅館「栄楽亭」として営業していた木造2階建て数寄屋風の建物。旧上野市(現伊賀市)で教育委員長を務めた故・荒木栄太郎氏が93年に寄贈し、95年から現在の名称で6畳から23畳の和室9部屋と茶室を備えた生涯学習施設として活用してきた。

 栄楽館の利用状況は、近くのハイトピア伊賀(上野丸之内)に生涯学習センターがオープンしたことや、他の類似施設が整備された影響もあり、2017年度の稼働率は20%に満たなかった。今後は書道や茶会、舞踊などで利用している約10団体や4月以降の予約希望者に閉館の予定や他の貸館施設を案内するという。

 栄楽館の用途転用について、市は市街地活性化の一策として古民家などの再生活用計画に盛り込んでおり、他の古民家2棟とあわせて20年度の開業を目指すとしている。