「110番の日」の1月10日、伊賀署が伊賀市服部町の大型スーパー駐車場などで事件事故など緊急通報の正しい利用について広報活動を実施した。会場にはパトカーや白バイの展示コーナーが設けられ、不審者の目撃を想定した体験イベントもあった。【110番の体験イベントで不審者に扮した署員の様子を電話で伝える参加女性(中央)=アピタ伊賀上野店で】


 同署で受理した間違いやいたずらを除く110番通報の件数は、昨年1月から12月までの間に計4091件(前年同期比36件増)だった。この日は地域課所属の署員7人が啓発ちらしなどを配りながら、適正利用の理解を呼び掛けた。

 緊急通報の体験では、参加した買い物客らがけがの有無や模造ナイフを手にした署員が扮する不審者の特徴、発生時間、場所などを電話対応した署員に簡潔に正しく伝えられるかチャレンジした。

 参加した市内に住む会社員女性(24)は「110番通報は利用したことがなく緊張した。実際なら、気が動転するかもしれない」と感想を話した。同課の若林文浩課長は「慌てずに落ち着いて話せば、早く情報が伝達できる。緊急な用件ではない相談や落とし物、運転免許の更新などは最寄りも警察署に電話してほしい」と協力を求めた。

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