山添村大西の山添村ふるさとセンターふれあいホール前にある、長寿岩と呼ばれる巨石。12月30日、岩にしめ縄をかける行事が村の青年団OBら有志によって3年ぶりに復活した。【長寿岩の前でしめ縄の設置を喜ぶ参加者ら=山添村大西で】

 この岩は1995年、同センター建設地の造成のため削っていた山中から出土した。直径約7メートル、推定重量600トンの花こう岩とされる。

 20年ほど前から村の青年団によって岩の上部にしめ縄がかけられるようになったが、近年は団員の減少により休団状態となり、毎年12月のしめ縄をかける行事も2015年を最後に止まっていたという。

 「岩にしめ縄が無いのは何だか寂しい」という村民の声が青年団OBで同村大西の会社員、峠直樹さん(51)に伝わり、幼なじみで同村勝原の公務員、下浦隆裕さん(51)に協力を依頼。青年団OBにも呼び掛け、12月22日に10人ほどが同センターに集まり、しめ縄作りを実施した。本来はもち米の藁を使用するが、今回は急だったため、下浦さん宅のうるち米の藁を使用。約4時間で約23メートルの縄を編み上げた。

 また、下浦さんはこの行事を「紡ぐPJ(プロジェクト)」と名付けてSNSで告知。30日には、青年団OBのほか告知を見た村外の人らも参加し、約20人がしめ縄の設置を見守った。【岩に縄を引き上げる作業を行う参加者ら】

 下浦さんは、「新年に向け、神聖な気持ちで巻いた。これからも地域を盛り上げていきたい」と話した。来年に向けては、村内の耕作放棄地を活用した藁の調達や、村祭りでしめ縄作りの体験コーナーを設ける構想を練っているという。