年内最後の営業日前日の12月27日、伊賀市上野丸之内の観光施設、伊賀流忍者屋敷で恒例の「すすはらい」があり、くノ一姿の女性職員が青竹で屋根瓦の上の落ち葉を掃除した。【青竹で屋根をすす払いする女性職員】

 「すすはらい」は伊賀上野観光協会が毎年師走に行っている迎春準備の一つ。建物は1964年に同市高山から移築した江戸時代末期の土豪屋敷で、「どんでん返し」や「隠し戸」「刀隠し」などの仕掛けやからくりを備えている。今年5月に屋根の茅部分をふき替える工事が完了した。

 すすはらいに使う長さ約5メートルの青竹は当日朝に近くの林から刈り取って用意した。作業を終えた同協会職員の中森咲恵さん(25)は「今年は大雨や台風の影響もあったが、来年は更に国内外からお越し頂けたら」、森中啓恵さん(30)は「心機一転で忍者屋敷の魅力をより大勢の方にお伝えできるよう案内に磨きを掛けたい」と話した。

 今年4月から11月の総入館者数は昨年同期より1万2909人少ない13万3747人。うち外国人観光客は15・2%の2万297人で、春夏を中心に2831人増えた。

 新年は1月2日から営業する。

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