身近な地域を実際に記者が歩いて巡る「てくてく歩記」。2018年は11月までに9つの地域をご紹介しました。締めくくりとなる今回は、名張市西部に位置する黒田、瀬古口、箕曲中村などを巡る約4・8キロのコースです。(取材・山岡博輝)【写真1枚目 勝手神社から名張市内を一望】

 青山高原から上る日の出を拝むことができる、黒田の勝手神社が今回のスタート地点。12月11日午前、カエデの落葉が赤から茶褐色に変わってきた参道を上がって拝殿へ。振り向くと、市街地を始め名張の街並みを一望できました。例年、初日の出を見に訪れる人も多いようです。

【季節柄、あちこちの庭先で柑橘が実っていた】

 午前10時20分ごろに神社を出発。雲は多めですが、空気は澄んでいます。立木もすっかり落葉し、民家の庭先からはニワトリの鳴き声が聞こえてきました。道沿いには、ユズや実の大きな柑橘があちこちに。竹林と家々の間を抜けていきます。

【水田地帯から勝手神社(中央の山腹)方向を振り返る】

 広い道を渡って田んぼの中を歩くと、2つの大きな石碑がありました。かなり読みづらい状態でしたが、その1つには「井堰記念」と彫られているように見えました。黒田橋で宇陀川を渡り、すぐ近くで合流する名張川の左岸を東へ向かいます。この辺りは主要道路の抜け道になっているため、歩いて通るには注意が必要です。

 川から飛び立つ灰色のサギに驚きながら、対岸の遊歩道を歩く人たちの行く先を想像しながら、稲荷神社の手前をショートカット。家と家の間を抜ける細い道を通り、国道165号へ。交差点を渡り、スーパーの西側を線路の方向へ歩いていきます。

【アップダウンのある狭い道が続く箕曲中村の集落内】

 電車が通るのを待って写真を撮り、今度は坂を上って箕曲中村の集落へ。事前に道路地図で見ただけでは勾配が分かりませんでしたが、思ったより急な上りでした。下りになると赤目方面の視界が開け、電車が真っすぐに走り抜けていきます。

 釜石川を渡り、宇陀川沿いの県道へ。中学校付近から細い錦滝橋を渡って再び黒田へと足を向けます。川にはシラサギでしょうか、たくさんの白い鳥が羽を休めていました。

【宇陀川にかかる錦滝橋から上流を望む】

 国道へ戻り、あとは坂の上の勝手神社を目指すのみ。上り口に咲くツバキに後押しされながら、集落の間の細い道を少しずつ進み、出発から約1時間20分後に戻ってきました。歩数計は6045歩でした。

 今年は気候・天候の影響もあり、夏から秋にかけては連載を休んでいましたが、来年はできるだけ定期的に、まだ歩いたことのない、普段通り掛かることの少ない、伊賀地域の風景をご紹介したいと思っています。

2018年12月8日付737号11面から

 

 

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