県教育委員会は12月18日、文化財保護審議会(会長=櫻井治男・皇學館大特別教授)が新たな県指定文化財として、伊賀市の「日置神社の神事踊」(下柘植)と「大江の羯鼓踊」(馬場)、「比自岐神社の祇園踊」(比自岐)を含む4件を県教育長に答申したと発表した。もう1件は絵画「絹本著色仏涅槃画」(松阪市)で、来年2月に予定する教委定例会での審議を経て決定する。【陽夫多神社の春季例大祭で奉納される「大江の羯鼓踊」=2017年4月、伊賀市馬場で】

 審議会が開かれたのは17日。県教委によると、伊賀市の3件はいずれも無形民俗文化財(民俗芸能)で答申された。県内では「かんこ踊り」と総称され、雨乞い祈願や祇園祭の除災のために踊られてきた。

 「日置神社の神事踊」と陽夫多神社に伝わる「大江の羯鼓踊」は、踊り子がそれぞれ胸や腹前の太鼓を打ちながら踊るのが特徴。「じんやく踊り」という伊賀地域を中心に近江や山城、大和、伊勢など広域に分布する特徴的な曲を伝承している。

 「比自岐神社の祇園踊」は、並べた2台の大太鼓を踊り子が交代で打つのが特徴。伊賀西部から奈良東部(大和高原北部から宇陀川流域)の風流太鼓踊りの地域的特色をよく伝えるものとして、他の2件のかんこ踊りと並ぶ重要な民族芸能だという。