名張署は12月12日、名張市桔梗が丘5番町の東海労働金庫名張支店(嶋田真由美支店長)で、強盗を想定した防犯訓練をした。【模擬凶器で行員を脅す署員=名張市桔梗が丘5で】

 訓練では、犯人に扮した署員が模擬凶器の拳銃を持ち店内に押し入り、「金!入れろ!」などと大声で要求。対応した職員が犯人をなだめながら模造紙幣を渡すと犯人は車で逃走。その後、職員たちは犯人の特徴を覚えていたかなどを確認した。

 訓練後、同署の竹本幸真生活安全係長から「強盗は年末に関わらずいつ来るか分からない。高い防犯意識を持って」などと話し、強盗が押し入った時に電話が来た際の対応なども指導した。

 訓練に参加した同支店の岸本恵子さん(58)は、他支店などでも訓練に参加したことがあるが「訓練と分かっていても委縮してしまい、思った通りにはできない。訓練を通じて、素早く冷静に対応するのが大事だと改めて感じた」と話した。

 同署によると、今年10月末までに全国で14件の強盗事件が発生しており、うち、9件は郵便局だった。また、県内では過去5年間で4件発生した。

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