病気や災害などで亡くなった人の鎮魂を祈る電飾の点灯式が12月5日、名張市富貴ヶ丘1番町の広野光子さん(77)宅であった。近くの住民など約20人のカウントダウンで点灯され、観る人の心を和ませた。【ライトアップした電飾を見る広野さんと近所の子どもたち=名張市富貴ケ丘1で】

 電飾の点灯は広野さんの夫、博民さん(享年61)が亡くなった1994年から続けている。最初は自宅庭の木に付けているだけだったが、今では外壁にまで飾り付けた1万個以上の電球に明かりがともる。今年は「逝者鎮魂、生者安寧」の思いを込めて1月10日まで点灯するという。

 20年ほどは広野さん一人で飾りつけをしてきたが、自身が立ち上げたがん患者の会「金つなぎの会」の仲間も4年前から手伝ってくれるといい、今年は地元老人クラブのメンバーの力も借りたそうだ。

 自身も乳がんや卵巣がんの闘病をしてきたが、「再発は怖くない」と話す広野さん。「光を見ると、心が和む。亡くなった人のことも思い出すし、仲間が応援してくれると強く感じる。子どもたちにも命を伝えていきたい」と笑顔を見せた。