伊賀市立上野総合市民病院(伊賀市四十九町)は11月27日、多くの人が免疫を持たない新型インフルエンザの感染者が市内で発生したことを想定した訓練を実施し、受入れ手順や伊賀保健所との連携体制などを確認した。【感染症対策防護服を着用して問診する医師ら=伊賀市四十九町で】

 この日、医療スタッフや事務職員、保健所職員ら約40人が参加。感染症対策防護服と呼ばれる不織布などでできた密閉型の服、手袋、マスク、ゴーグルなどを実際に着用した。

 訓練では、新型インフルエンザが流行する海外から帰国した伊賀市在住の女性に発熱などの症状があり、保健所に相談があったという状況を想定。

 保健所からの連絡を同病院の「帰国者・接触者外来」が受け、患者に来院を指示。本館裏手の感染症診療棟に患者車両を誘導し、診療室で防護服を着用した医師が問診や検査を行ったのち、患者に結果を説明するまでを訓練した。防護服を着て患者に接触する職員と、その他の職員との連絡はPHSを用いた。

 訓練後、保健所の土屋英俊所長は「連絡に使ったPHSは、電波がつながりにくかった。ゴーグルが曇った場合どうするかなども課題」と振り返った。参加者からは、「防護服を着た職員がいきなり出て来ては、患者や家族が不安になってしまう。事前に十分な説明をし、心情に配慮した方が良い」などの意見も聞かれた。