伊賀市は11月29日に開会する市議会12月定例会に国指定の名勝・史跡の「城之越遺跡」(同市比土)の施設開園日を大幅に縮小する条例改正案を提出する。同遺跡は3か所の泉から湧き出る水に祈りを捧げた古代祭祀の庭で、日本庭園のルーツとされる。【開園日を大幅に減らす方針の城之越遺跡=伊賀市比土】

 木津川右岸の丘陵に近い平地に広がる同遺跡は1991年に実施したほ場整備に伴う発掘調査で、古墳時代前期に築造された大形の溝の他、中世まで連続して建てられた竪穴住居跡群や堀立柱建物群が発見された。現在は有料の歴史公園として整備され、敷地内の学習館には出土品を展示している。

 条例改正の理由は、効率的な施設の公開と維持管理経費の削減。従来の休園日は祝日を除く火曜と12月29日から翌年1月3日が休園日だったが、条例改正後は行政視察や学校行事、市主催事業などの場合を除き、休園日は来年4月から月曜から木曜と年末年始に変更する。

 入園料は個人が大人200円、高校・大学生100円、中学生以下無料。文化財課によると、入館者の約半数は秋に開いているイベントの参加者で、15年度が1786人、16年度が2753人、台風の影響でイベント参加者が約80人と少なかった昨年度は994人だった。