名張消防署はこのほど、斜面に転落した人の救助活動を想定した訓練を、名張市青蓮寺の伊賀南部ストックヤードで行い、機材の取り扱い方法の他、一連の流れを確認した。【訓練を行う署員ら=名張市青蓮寺で】

 訓練は救命資機材の販売などを行うジェイ・プランニング(東京都)の代表取締役・田中耕一郎さんを講師に招き、11月20と21の2日間にわたって実施。1日目と2日目は参加者が入れ替わり、特命救助チーム所属の署員合わせて24人が参加した。
 
 救助工作車に配備されている「アリゾナボーテックス」と呼ばれる米国製の救助機材を用い、斜面上部の平場に3点支持のやぐらを作り、ロープと滑車で要救助者役を引き上げる訓練を行った。【救助機材の使用について講師の指導を受ける署員ら】

 迅速さが求められる上、構造力学に基づいて安全かつ確実に設置する必要があるといい、隊員らは組み立てから救助までの一連の操作や連携を繰り返し確認した。
 
 訓練を指揮した森本泰司消防司令補(43)は「最新の考え方に基づく機材の使用法や、隊員間の連携などを改めて確認できた。使用頻度は高くはないが、あらゆる状況に備えたい」と話した。

 同署では約5年前に同機材を導入。これまで実際の救助活動での使用は無かったが、崖や河川の他、マンホールへの転落事故などでの使用が想定されるという。